毎晩、ばあちゃんに抱っこしてもらって一緒のふとんで寝たこと
保育園に通った寒い時期
ばあちゃんの大きなコートの中に一緒に包まれて
バス停まで毎朝歩いたこと
いつも魚の身を箸で取り分け、私のご飯茶碗に乗せてくれたこと
私が風邪で小児科へ行った時は
「高くてもいいから、いい薬を出してください」なんて頼んでいたこと
私の宿題をいつもみてくれたこと
私の代わりにひな祭りの絵日記の絵をばあちゃんが描いて上手で飾られてしまったこと
「お父さんが一生懸命働いてくれるから・・・・」と
よく私に言って聞かせたこと
今でも私が父を恐れ、頭が上がらないのは、きっとこのせいだわ
思い出すのは、小さい頃の記憶ばかりで
私の人格は、ばあちゃんの育て方が大きく関係していると思う
姑に我が子をこんなに過保護にされたら
母はさぞかし嫌だっただろう と今なら苦笑してしまう
そんなことを思い出すと涙が止まらず
眠ったか眠れないのか分からないまま朝を迎えた
病院から連絡もないし
昨日より悪くなってないはず!
と思って行ってみた
ばあちゃんも昨日より少し楽になって
酸素の量も減らされ
ぐっすり眠れたそうだ
よかった
昨日、医科大の10階で夕日が海に沈んでいくのをムスメと眺めた
あの暖かいイメージを送ってあげよう
心配すると、心配された人は辛いはず
今日もばあちゃんと穏やかに話しができて良かった
「ユイが、ばばちゃん死んだらどうしよう って泣いとったわ 昨日の姿見てびっくりしたんじゃない」と明るく言ってみた
ばあちゃんは、「ありがとね」と言って涙を流していた
こうやって
人が一人生きていられる奇跡に
ありがとう
感謝しています